茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

シリーズ・喘息② 治療の基本的な手順  茅ヶ崎市の呼吸器内科のリアル

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長の石井です!

 

 

本日も喘息治療についてリアルに解説していこうと思います。気管支喘息の治療で吸入薬を効果的に使用するためのコツをいくつか紹介します。

 

1. 正しい吸入方法を身につける
吸入薬は、正しい方法で吸入しないと効果が減少することがあります。以下の基本的な手順を守りましょう。

吸入前の準備: 必ず吸入器をよく振る(特にエアゾール式の場合)。初めて使用する場合やしばらく使っていない場合は、1~2回試し噴霧することが推奨される場合があります。
呼吸のタイミング: 吸入前に息を完全に吐き出し、その後ゆっくりと深く吸い込むことが重要です。
吸入後に息を止める: 吸入した後は、5~10秒ほど息を止めることで薬が気道に行き渡りやすくなります。
口をすすぐ: 特にステロイド吸入薬を使用した後は、口の中をよくすすぐことで副作用を減らすことができます。


2. 使用頻度とタイミングを守る
定期的な使用: コントローラー(長期管理薬)は症状がなくても定期的に使用することが重要です。
発作時の対応: リリーバー(発作治療薬)は症状が出たときにすぐに使用できるようにしておくことが大切です。


3. デバイスの種類に注意
吸入薬にはいくつかの種類があります(メーター式吸入器(MDI)、ドライパウダー吸入器(DPI)、ソフトミスト吸入器など)。それぞれの使い方が異なるため、自分の使用しているデバイスに合った吸入方法を確認しましょう。

 

4. 定期的なチェック
医師や薬剤師に相談: 定期的に吸入方法を確認してもらいましょう。吸入器の誤使用はよくあるため、正しい使い方を維持するためにも定期的なチェックが重要です。


5. 保管と清掃
吸入器は清潔に保つことが必要です。週に一度は洗浄し、乾燥させるようにしましょう。また、吸入器を高温や湿気の多い場所に置かないように注意します。

これらのコツを守ることで、吸入薬の効果を最大限に発揮し、喘息症状のコントロールがより効果的になります。

 

 

 0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。

 

令和6年9月28日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
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