沖縄では梅雨明けのニュースが聞かれ、関東も梅雨入りしそうな時期となりました。じめじめとした梅雨の季節。
糖尿病をお持ちの方にとっては、気温や湿度の変化による体調の変動が起こりやすく、普段以上に注意が必要な時期です。今回は、梅雨時に特に気をつけたいポイントをわかりやすくリアルにまとめました。日々の生活にぜひお役立てください。
1. 運動不足に注意
梅雨時は雨が多く、外出の機会が減ってしまいがちです。その結果、運動不足になり、血糖コントロールにも影響を及ぼすことがあります。
対策のポイント:
•晴れ間には涼しい時間帯を選んで軽い散歩などを。
•雨の日は、室内でできる運動(ストレッチ、テレビ体操、軽い筋トレなど)を取り入れましょう。
•運動前後は体調の変化に注意し、無理のない範囲で行いましょう。
運動は、血糖値の改善や体脂肪の減少、心肺機能の向上に効果的です。できる範囲で継続して行うことが大切です。
2. 皮膚トラブルにご用心
湿度が高くなる梅雨は、皮膚に真菌(カビ)が繁殖しやすい季節です。糖尿病の方は皮膚のバリア機能が低下していることがあるため、感染症やかゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。
対策のポイント:
•入浴やシャワーでしっかりと清潔を保ちましょう。
•入浴後は水分をよく拭き取り、乾燥や蒸れを防ぎます。
•通気性の良い服を選びましょう。
•痒みや赤み、痛みなどがある場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
3. 熱中症にも注意が必要です
梅雨の晴れ間や湿度の高い日は、気温以上に体に負担がかかり、熱中症のリスクが高まります。糖尿病の方は脱水になりやすく、体温調節がうまくいかないこともあります。
対策のポイント:
•こまめに水分補給を行いましょう(糖分の少ない飲料がおすすめです)。
•室内ではエアコンや扇風機を使って温度調節を。
•外出時は帽子や日傘を活用し、直射日光を避けましょう。
•体調不良を感じたら、すぐに休憩しましょう。
症状が重い場合は医療機関を受診してください。
4. 血糖値の変動に要注意
梅雨の時期は、日々の気温・湿度の変動により、自律神経が乱れやすく、血糖値も不安定になりがちです。
対策のポイント:
•食事と運動のバランスを整え、規則正しい生活を意識しましょう。
•血糖値の自己管理をこまめに行い、変動が大きい場合は主治医に相談を。
•必要に応じて、薬の調整を行うことも大切です。
その他、生活環境も整えましょう
湿度が高いと、体調全般に影響が出やすくなります。
以下のような環境対策も忘れずに。
•寝具や衣類はこまめに洗濯し、乾燥させて清潔に保ちましょう。
•室内の湿度を下げるため、除湿器や換気を活用しましょう。
•体調が優れないときは、無理せず安静に過ごしましょう。
まとめ
梅雨の時期は、糖尿病の方にとって、運動不足や皮膚トラブル、熱中症、血糖値の変動など、いくつものリスクが重なる時期です。しかし、日々の生活の中で少しずつ意識して対策を講じることで、健康を維持しながら快適に過ごすことができます。
ご自身の体と丁寧に向き合いながら、梅雨を元気に乗り切りましょう。
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お気軽にどうぞ。
令和7年 6月9日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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