先日、3月15日に当院が共催して開催した
「最後まで”食べる”をあきらめないご本人、ご家族、介護職、医療職のためのセミナー」は、おかげさまで大盛況のうちに終了しました。
当日は、講師であるスペシャリスト・小山さんと共に、
茅ヶ崎市内、および県内から多くの介護職・看護職の皆様と、さらには埼玉・東京・千葉など広い地域から当事者ご家族を含め、多くの方にご参加いただき、
「身近な人が何らかの原因で食べられなくなったとき、どう向き合うか」について、実践的なハンズオン形式で学ぶことができました。


こっそり、うちの高齢の両親も参加してました。笑
単なる知識の共有にとどまらず、
参加者一人ひとりが「自分ごと」として考える、非常に濃い時間となりました。

「食べられなくなったとき」に問われるもの
医療や介護の現場では、
「食べられなくなる」という出来事は、単なる身体機能の問題ではありません。
• 無理に食べさせるべきなのか
• 本人の意思をどこまで尊重するのか
• 家族として何を選択すべきか
こうした問いには、正解が一つではありません。
だからこそ重要なのは、
その人がどう生きてきたか、どう生きたいかを踏まえた意思決定です。
今回のセミナーでも、
「最後まで口から食べることの意味」や
「その人らしさを支えるケア」について、多くの気づきが共有されました。
医療は「延命」から「意思決定支援」へ
こうした流れを後押しするように、最近の新聞報道では、
医療のあり方の変化を象徴する重要な動きが紹介されていました。
厚生労働省は、約23年ぶりに医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務指針を改正し、
新たに「患者の意思決定支援」を中心的な役割として位置づけました。
これは非常に大きな意味を持ちます。
これまで医療は、どちらかといえば
「どう治すか」「どこまで延命するか」に重きが置かれてきました。
しかしこれからは、
• 本人がどのような最期を望むのか
• どのような生活を送りたいのか
• 何を大切にしているのか
といった価値観そのものに寄り添う医療が求められます。
「尊厳死」だけでは足りない時代へ
近年、「尊厳死」という言葉が広く知られるようになりました。
しかし本質は、単に延命を控えるかどうかではありません。
本当に大切なのは、
「最期までどのように生きるか(QOL)」です。
• 食べる喜びを最後まで守れるか
• 家族とどのような時間を過ごすか
• 苦痛を最小限にしながら、その人らしさを保てるか
こうした視点が、これからの医療・介護の中心になっていきます。
茅ヶ崎ファミリークリニックのこれから
私たち茅ヶ崎ファミリークリニックも、
この地域において患者さん一人ひとりのQOL向上のために、全力で取り組んでいきます。
• 食べることを最後まで支える医療
• 本人と家族の意思を尊重した意思決定支援
• 在宅医療を含めた継続的なサポート
「どう生きるか」を支える医療を、地域で実践していきます。
最後に
今回のセミナーを通して改めて感じたのは、
医療・介護・家族が同じ方向を向くことの大切さです。
そして、
「あきらめない」という姿勢そのものが、患者さんの人生を支える力になるということ。
これからも、地域の皆さまとともに学び、考え、行動していきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
0歳から150歳まで、
予約なしでもみんなが笑顔になる、
茅ヶ崎ファミリークリニックです。
お気軽にどうぞ。
令和8年3月23日
茅ヶ崎ファミリークリニック
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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