こんにちは!
茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!
健診の季節になると、血圧やコレステロール、血糖の数値を見て、ちょっとドキッとされる方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、最近よく耳にするのが「血管年齢(けっかんねんれい)」という言葉です。
「実年齢は50歳なのに、血管年齢は70歳と言われてしまった……」
血管は、体の中で静かに、そして少しずつ歳をとっていきます。しかも、見た目では分かりません。
今回は、この「血管年齢」について、なぜ大切なのか、そして今日からできることまで、分かりやすくお話しします。

そもそも「血管年齢」とは?
血管年齢とは、ひとことで言えば「あなたの血管が、どのくらいしなやかさを保っているか」を年齢になぞらえて表したものです。
若く健康な血管は、ゴムホースのように弾力があり、しなやかです。心臓が血液を送り出すたびに、上手に広がったり縮んだりして、全身に血液を行きわたらせています。
ところが、年齢を重ねたり、生活習慣の影響を受けたりすると、血管の壁が硬く、そして厚くなっていきます。これが、いわゆる「動脈硬化(どうみゃくこうか)」です。
硬くなった血管は、しなやかさを失った古い水道管のようなもの。実年齢よりも血管年齢が高いというのは、この動脈硬化が少し早めに進んでいるサインと考えられます。
大切なのは、血管年齢は「年齢だから仕方ない」と諦めるものではない、ということです。日々の生活で、進み方をゆるやかにすることができます。
こんな方は要注意 ―― 血管が老けやすいサイン
血管の老化は、痛みもなく、自覚症状がほとんどないまま進みます。だからこそ怖いのですが、進みやすい「危険因子」はよく分かっています。
次のような項目に当てはまる方は、血管年齢が実年齢より高くなりやすい傾向があります。
• 健診で血圧が高めと言われた(高血圧)
• コレステロールや中性脂肪が高い(脂質異常症)
• 血糖値やHbA1cが高い(糖尿病・予備群)
• タバコを吸っている
• 運動不足、座っている時間が長い
• 肥満、とくにお腹まわりが気になる
• 塩分・脂っこい食事が多い
これらは一つひとつが血管に負担をかけますが、重なると影響はさらに大きくなります。
「どれも少しずつ当てはまる」という方こそ、早めに振り返ってみることをおすすめします。
血管年齢が上がると、何が怖いのか
血管の老化がゆっくり進んでいる間は、たいてい症状がありません。ここが一番の落とし穴です。
動脈硬化が進むと、血管の壁にコレステロールなどがたまり、血液の通り道が狭くなっていきます。そして、ある日とつぜん、大きなトラブルとして表面化することがあります。
• 心臓の血管が詰まる ―― 心筋梗塞(しんきんこうそく)
• 脳の血管が詰まる・破れる ―― 脳梗塞・脳出血(脳卒中)
• 足の血管が狭くなる ―― 歩くと足が痛む(末梢動脈疾患)
• 腎臓の血管が傷む ―― 腎機能の低下
こうして並べると少し不安になるかもしれませんが、決して脅したいわけではありません。
お伝えしたいのは、これらの多くは「血管を若く保つ努力」で、リスクを下げられるということです。だからこそ、症状が出る前の今が大切なのです。
今日からできる、血管を若く保つ習慣
血管を守るために、特別なことは必要ありません。日々のちょっとした積み重ねが、何よりの薬になります。
まずは、できそうなものから一つでも始めてみてください。
• 塩分を控えめに(味噌汁は1日1杯、麺類の汁は残す)
• 野菜・魚・大豆製品を意識して増やす
• 1日10分でも、こまめに歩く・体を動かす
• タバコは思い切ってやめる(血管にとって最大の味方になります)
• お酒はほどほどに
• 睡眠をしっかりとり、ストレスをためこまない
とくに禁煙は、血管にとって今日からできる最も効果的な一手です。「もう歳だから今さら」ということはありません。やめた分だけ、血管はちゃんと応えてくれます。
そして、血圧・血糖・コレステロールを指摘されている方は、生活改善とあわせて、きちんと数値を管理していくことが大切です。
当院でできること
「自分の血管は大丈夫だろうか」と気になったら、まずは今の状態を知ることが第一歩です。
茅ヶ崎ファミリークリニックでは、血圧測定や血液検査を通して、血管に負担をかける危険因子――高血圧、脂質異常、血糖の状態――を一緒に確認していきます。
• 血圧・血液検査による現状の確認
• 一人ひとりに合わせた食事・運動のアドバイス
• 禁煙のご相談
数値は「今のあなたの体からのお手紙」のようなものです。良い数字も気になる数字も、これからのために一緒に読み解いていきましょう。
茅ヶ崎ファミリークリニックからのお願い
1. まずは自分の数値を知りましょう
血圧・血糖・コレステロール。健診結果をお持ちいただければ、一緒に確認できます。「結果を見てもよく分からない」で大丈夫です。
2. 生活改善は「ゆるく長く」が一番です
完璧を目指さなくて構いません。一つの習慣を、無理なく続けることが、血管にとって何よりの近道です。
3. 気になることは遠慮なくご相談ください
「これくらいで受診していいのかな」と迷うくらいが、ちょうどよいタイミングです。予約の有無にかかわらず、お気軽にどうぞ。
まとめ
血管年齢は、見えないところで静かに進む「体の中の時計」のようなものです。
• 血管は痛みもなく、少しずつ硬くなっていく
• 高血圧・糖尿病・脂質異常・喫煙が、その進みを早める
• 心筋梗塞や脳卒中など、ある日突然のトラブルにつながることも
• 食事・運動・禁煙で、血管は若さを取り戻せる
「年齢だから仕方ない」と諦める必要はありません。今日の小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの血管を守ります。
健診で数値を指摘された方、ご家族の血管の健康が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、しなやかな血管を守っていきましょう。
0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。
令和 8年 5月 23日
茅ヶ崎ファミリークリニック
副院長 酒井 和也
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/