茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

動脈硬化ってなに? ―静かに進む"血管の老化"を知っておこう

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!

 

「健康診断でコレステロールを指摘された」「血圧が高めと言われた」――そんな時、心のどこかで気になりながらも、痛くもかゆくもないので、つい後回しにしてしまう。そういう方は本当に多いです。

 

ですが、その"指摘"の先で静かに進んでいるかもしれないのが、今回のテーマ「動脈硬化(どうみゃくこうか)」です。

 

動脈硬化は、いわば"血管の老化"。自覚症状がほとんどないまま進み、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中という形で姿を現すことがあります。

 

今回は、この少し怖い、でもとても大切な「動脈硬化」について、分かりやすくお話しします。

 



 

そもそも動脈硬化ってなに?

私たちの血管――特に全身に血液を送り出す「動脈」は、本来はゴムホースのようにしなやかで、伸び縮みする弾力を持っています。

 

この弾力があるからこそ、心臓が送り出す血液の勢いを上手に受け止め、全身にスムーズに血を巡らせることができます。

 

ところが、年齢や生活習慣の影響で、この血管が少しずつ硬く、もろくなっていく――これが「動脈硬化」です。

 

大きく分けると、こんなイメージです。

• 血管の壁が硬く、しなやかさを失う

• 血管の内側にコレステロールなどが溜まり、ドロドロのコブ(プラーク)ができる

• そのせいで血液の通り道が狭くなる

 

水道のホースが古くなってゴワゴワになり、内側に汚れがこびりついて細くなっていく――そんな様子を想像していただくと、近いかもしれません。

 

自覚症状がない。だからこそ怖い

動脈硬化のいちばん厄介なところは、進んでいる間、ほとんど症状が出ないことです。

血管が少しずつ狭くなっても、体は何とかやりくりしてしまうため、本人は気づきません。

 

そして、血管の狭くなった部分が詰まったり、コブが破れて血の塊(血栓)ができたりすると――そこで初めて、大きな病気として現れます。

 

代表的なものが、こちらです。

• 心筋梗塞・狭心症(心臓の血管が詰まる)

• 脳梗塞・脳出血(脳の血管が詰まる・破れる)

• 大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)

• 足の血管が細くなって歩くと痛む(閉塞性動脈硬化症)

 

どれも、命や生活の質に大きく関わる病気です。

「静かに進んで、ある日突然」――これが動脈硬化の本当の怖さなのです。

 

こんな方は要注意 ―動脈硬化を進める危険因子

動脈硬化は、特別な人だけがなるものではありません。日々の生活習慣が積み重なって、誰にでも少しずつ進んでいきます。

 

特に、次のような項目に当てはまる方は、進みやすいと考えられています。

• 高血圧がある

• コレステロールや中性脂肪が高い(脂質異常症)

• 糖尿病、または血糖値が高め

• たばこを吸う

• 肥満・運動不足

• 家族に心筋梗塞や脳卒中の方がいる

• 年齢を重ねている(加齢そのものも要因です)

 

お気づきの通り、これらの多くは「生活習慣病」と呼ばれるものです。

当院でも力を入れている高血圧や糖尿病は、まさに動脈硬化を進める"通り道"。だからこそ、健診での指摘を放置しないことが、血管を守る第一歩になります。

 

自分の血管の状態は調べられるの? ―CAVI検査のご案内

「症状がないなら、進んでいるかどうか分からないじゃないか」――そう思われるかもしれません。

ですが、ご安心ください。自覚症状がなくても、血管の状態を調べる方法があります。

 

当院では、CAVI(キャビィ)検査を受けていただくことができます。

CAVIは、簡単に言うと"血管のしなやかさ=血管年齢"を調べる検査です。

 

• ベッドに寝て、両腕・両足首に血圧計のようなカフを巻くだけ

• 検査時間は5分ほど

• 痛みはありません

• 血管の硬さ(動脈硬化の進み具合)と、足の血管の詰まり具合が分かります

 

検査の結果は「血管年齢」という形でも示されるので、「実際の年齢より血管が10歳若かった」「逆に少し進んでいた」といった具合に、ご自身の状態をイメージしやすいのが特長です。

数字で"今の血管"を知ることは、生活を見直す大きなきっかけになります。気になる方は、お気軽にご相談ください。

 

今日からできること ―血管を守る習慣

動脈硬化と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、日々の積み重ねで進み方をゆるやかにし、血管を守っていくことは十分できます。

 

まずは、できることから少しずつ。

• 塩分・脂っこいものを摂りすぎない

• 野菜や魚を意識して食べる

• 軽い運動を習慣にする(まずは歩くことから)

• たばこは思い切ってやめる

• 血圧・血糖・コレステロールを定期的にチェックする

 

どれも特別なことではありません。ですが、こうした"当たり前"の積み重ねが、10年後・20年後の血管を大きく変えていきます。

血管は「年齢だから仕方ない」と諦めるものではありません。今日からの行動で、守っていけるものです。

 

茅ヶ崎ファミリークリニックからのお願い

1. 健診の"指摘"を放置しないでください
高血圧・脂質異常・高血糖は、動脈硬化の大切なサインです。症状がなくても、まずは一度ご相談ください。

 

2. 一度、自分の血管の状態を知ってみましょう
CAVI検査で、今の血管年齢を知ることができます。今後の生活を考えるうえで、よい目安になります。

 

3. 不安や疑問は遠慮なくご相談ください
検査の内容、結果の見方、生活改善の進め方など、何でもお気軽にどうぞ。一緒に考えます。

 

まとめ

動脈硬化は、誰にでも少しずつ進む"血管の老化"です。

• 自覚症状がないまま静かに進む

• 高血圧・糖尿病・脂質異常・喫煙などが進める

• CAVI検査で、今の血管年齢を知ることができる

• 生活習慣の見直しで、進み方はゆるやかにできる

 

「痛くもかゆくもないから」と後回しにしがちな血管の健康ですが、だからこそ、早めに知って、早めに手を打つことに大きな意味があります。

健診で何か指摘された方、ご自身の血管が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。

 

令和 8年 6月 6日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 副院長 酒井 和也

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/