茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

血管は実年齢よりも正直です〜血管年齢チェックのすすめ〜

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!

 

「あなたの血管、何歳ですか?」

そう聞かれて、すぐに答えられる方は少ないと思います。

 

でも、実は私たちの血管にも"年齢"があります。そして、その血管年齢は、実際の年齢(実年齢)よりもずっと正直に、体の状態を映し出してくれます。

今回は、この「血管年齢」について、分かりやすくお話しします。健診で血圧やコレステロール、血糖を指摘されたことがある方には、特に知っておいてほしい内容です。

 

 



 

そもそも「血管年齢」って何でしょう?

血管年齢とは、簡単に言うと「血管の老化の度合い」を年齢で表したものです。

若く健康な血管は、ゴムホースのように、しなやかで弾力があります。心臓から血液が押し出されるたびに、血管がふわっと広がって、衝撃をやさしく受け止めてくれます。

 

ところが、年齢を重ねたり、生活習慣の影響を受けたりすると、血管は少しずつ硬くなっていきます。これを動脈硬化(どうみゃくこうか)と呼びます。

 

硬くなった血管は、古くなった水道管のようなもの。弾力を失い、内側が狭くなり、血液がスムーズに流れにくくなっていきます。

この硬さの程度を測って、「あなたの血管は、年齢でいうと何歳くらいですよ」と示したものが、血管年齢です。

 

なぜ血管は老化するのでしょう?

血管の老化には、避けられない「加齢」の要素もありますが、それ以上に大きいのが日々の生活習慣です。

 

特に血管を傷つけ、老化を早めてしまう代表的な要因が、次のものです。

• 高血圧(血管の壁に常に強い圧力がかかる)

• 糖尿病・高血糖(血管の内側がじわじわと傷つく)

• 脂質異常症(コレステロールが血管にたまる)

• 喫煙(血管を収縮させ、傷つける)

• 運動不足・肥満

• ストレス・睡眠不足

 

こうして並べてみると、お気づきの方も多いと思います。そうです、いわゆる「生活習慣病」が、そのまま血管の老化につながっているのです。

怖いのは、血管が老化していく途中では、ほとんど自覚症状がないということ。痛くもかゆくもないまま、静かに進行していきます。

 

血管が硬くなると、何が起こるのでしょう?

血管の老化、つまり動脈硬化が進むと、私たちの体には大きなリスクが生まれます。

血管が硬く、狭くなった先に待っているのが――

• 脳の血管が詰まる「脳梗塞」、破れる「脳出血」

• 心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」「狭心症」

• 足の血管が狭くなり、歩くと痛む病気

• 腎臓の機能の低下

 

いずれも、命に関わったり、その後の生活に大きな影響を残したりする病気です。

これらの多くは、ある日突然起こるように見えます。ですが本当は、何年もかけて静かに進んできた血管の老化が、限界を迎えた結果なのです。

 

だからこそ、症状が出る「前」に、自分の血管の状態を知っておくことに、大きな意味があります。

 

血管年齢は、どうやって測るの?

「血管年齢を知るには、大がかりな検査が必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。

 

当院では、CAVI(キャビィ)・ABI(エービーアイ)という検査で、血管の状態を測定することができます。

 

方法はとてもシンプルです。ベッドに横になっていただき、両腕・両足首に血圧計のようなカフ(帯)を巻きます。あとは数分間、じっとしているだけ。痛みはまったくありません。

この検査で分かるのが、主に次の2つです。

• CAVI ―― 血管の「硬さ(しなやかさ)」を評価し、血管年齢を推定します

• ABI ―― 足の血管に「詰まり・狭まり」がないかを評価します

 

たった数分の検査で、ふだんは見えない血管の状態が"見える化"されるわけです。健診の数値だけではピンとこなかった方も、「血管年齢」という形で示されると、ご自身の体と向き合うきっかけになることが多いです。

 

血管年齢は、若返らせることができます

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

「実年齢より血管年齢が高い」と言われると、ショックを受けてしまうかもしれません。でも、決して諦めないでください。

 

血管は、生活習慣の改善や適切な治療によって、しなやかさを取り戻し、老化のスピードをゆるめることができます。実年齢は戻せませんが、血管年齢は"若返らせる"余地があるのです。

 

今日からできることとして――

• 塩分を控えめにする(血圧を守る)

• 野菜を先に、よく噛んで食べる

• 週に数回、少し汗ばむ程度の運動を続ける

• 禁煙する(血管にとって最大の若返り策のひとつ)

• 睡眠をしっかりとる

そして、高血圧・糖尿病・脂質異常症などがある方は、それらをきちんと管理することが、そのまま血管を守ることにつながります。

 

茅ヶ崎ファミリークリニックでできること

当院は、糖尿病内科・呼吸器内科を含む内科のクリニックとして、血管の老化に関わる生活習慣病を、日々たくさん診ています。

 

1. 血管年齢の測定(CAVI・ABI)
数分の検査で、ご自身の血管の状態を客観的な数値で知ることができます。「最近、健診の数値が気になる」という方の、最初の一歩としておすすめです。

 

2. 生活習慣病の管理
高血圧・糖尿病・脂質異常症について、お一人おひとりの生活に合わせて、無理のない管理を一緒に考えます。

 

3. 結果をふまえた生活アドバイス
検査の数字をただお伝えするだけでなく、「では何から始めればよいか」を、具体的に、一緒に整理していきます。

気になる方は、予約の有無にかかわらず、お気軽にご相談ください。

 

まとめ

今回お伝えしたかったことを、もう一度まとめます。

• 血管にも"年齢"があり、実年齢より正直に体の状態を映す

• 血管の老化(動脈硬化)は、自覚のないまま静かに進む

• 進行すると、脳卒中や心筋梗塞などの大きな病気につながる

• CAVI・ABI検査なら、数分・痛みなしで血管年齢が分かる

• 生活習慣の改善と治療で、血管年齢は若返らせることができる

 

自分の血管が今どんな状態なのかを知ることは、決して怖いことではありません。むしろ、これからの自分の体を守るための、頼もしい味方になってくれます。

「自分の血管年齢、ちょっと気になるな」――そう思われたら、それが何よりのスタートです。どうぞお気軽にご相談ください。

 

0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。

 

令和 8年 6月 11日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 副院長 酒井 和也

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/