茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

「階段で息が切れる」を放置しないで ― 息切れに隠れた病気のサイン

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!

 

「最近、階段をのぼると息が切れるようになった」

「駅まで歩くだけで、ハァハァして立ち止まってしまう」

 

日々クリニックで患者さんと向き合っていると、こうしたお話をよく耳にします。

そして、その多くの方が「まあ、年のせいだろう」と、ご自身で納得してしまっているのです。

 

たしかに、加齢とともに体力が落ちるのは自然なことです。ですが、息切れ(息苦しさ)の中には、放っておいてはいけない病気のサインが隠れていることがあります。

今回は、見過ごされやすい「息切れ」について、分かりやすくお話しします。

 

 

そもそも「息切れ」とは、どんな状態?

息切れとは、医学的には「呼吸困難(こきゅうこんなん)」と呼ばれ、簡単にいえば"息がしにくい・苦しいと感じる状態"のことです。

 

本来、私たちは安静にしているときはもちろん、少し動いたくらいでは呼吸を意識することはありません。

 

ところが、

• 以前は平気だった坂道や階段で苦しくなる

• 平らな道を歩くだけで息が上がる

• 横になると苦しくて眠れない

• じっとしていても呼吸が苦しい

 

こうした変化があるときは、体が「酸素が足りていませんよ」というサインを出している可能性があります。

 

「年のせい」で片づけてはいけない理由

息切れがやっかいなのは、ゆっくりと進むことが多い、という点です。

急に苦しくなれば誰でも驚いて病院に行きます。ですが、数か月、数年かけて少しずつ苦しくなると、人は無意識のうちに生活を縮めて、それに慣れてしまうのです。

 

「重い荷物は持たないようにした」

「外出を減らした」

「駅では必ずエスカレーターを使う」

 

こうした"工夫"の裏に、病気が静かに進んでいることがあります。

息切れは、肺だけの問題とは限りません。心臓、血液、ホルモン――さまざまな原因が背景に隠れていることが、少しずつ明らかになっています。

 

息切れの背後に隠れていることがある病気

息切れの原因はひとつではありません。代表的なものを挙げてみます。

 

1. 呼吸器(肺)の病気
喘息(ぜんそく)や咳喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患/たばこ肺とも呼ばれます)、肺炎などです。喫煙歴のある方や、咳・痰(たん)が続いている方は特に注意が必要です。

 

2. 心臓の病気
心不全(しんふぜん)や狭心症などです。「横になると苦しい」「足がむくむ」「夜中に息苦しくて目が覚める」といった症状を伴うことがあります。

 

3. 貧血(ひんけつ)
血液の中で酸素を運ぶ力が落ちると、体は酸素不足を補おうとして息が上がります。立ちくらみや疲れやすさを伴うこともあります。

 

4. 甲状腺(こうじょうせん)の病気
ホルモンのバランスが崩れると、動悸(どうき)や息切れとして現れることがあります。

 

5. 睡眠時無呼吸(すいみんじむこきゅう)との関連
夜間の呼吸が乱れることで、日中の息苦しさや強い眠気につながることもあります。

このように、「息切れ」という同じ症状でも、原因はまったく異なります。だからこそ、自己判断せずに一度きちんと調べることが大切なのです。

 

こんな息切れは、早めの受診を

すべての息切れがすぐに危険、というわけではありません。ですが、次のような場合は、早めにご相談ください。

 

• 安静にしていても息が苦しい

• 急に強い息苦しさが出た

• 胸の痛みや圧迫感を伴う

• 横になると苦しく、起き上がると楽になる

• 足のむくみが強くなってきた

• 顔色や唇が青白い

• 息切れがだんだんひどくなっている

 

特に、胸の痛みを伴う強い息苦しさが突然起きた場合は、迷わず救急の対応が必要なこともあります。

「大げさかな」とためらわず、気になる症状があれば早めに相談することが大切です。

 

当院でできること

茅ヶ崎ファミリークリニックは、呼吸器内科も標榜しています。

息切れでお困りの方には、まず丁寧にお話を伺い、必要に応じて

 

• 血液中の酸素の状態をみる検査

• 心電図

• 胸のレントゲン

• 採血(貧血や甲状腺などの確認)

• 呼吸の機能をみる検査

などを組み合わせて、息切れの原因を一緒に探していきます。

 

そのうえで、当院で治療を続けられるものは責任を持って診ていき、専門的な検査や治療が必要と判断した場合は、適切な医療機関へとおつなぎします。

地域のかかりつけ医として、まず最初の窓口になれること――それが私たちの大切な役割だと考えています。

 

まとめ

息切れについて、要点を整理します。

• 息切れは「年のせい」とは限らず、病気のサインのことがある

• ゆっくり進むため、本人が気づきにくいのが落とし穴

• 原因は肺・心臓・血液・ホルモンなど多岐にわたる

• 安静時の息苦しさ、胸の痛み、強いむくみは早めの受診を

• 当院ではまず原因を一緒に調べ、必要なら専門医療へつなぎます

 

「これくらいで受診してもいいのかな」と迷われる方こそ、どうぞお気軽にいらしてください。何でもなければ、それがいちばんの安心材料になります。

気になる息切れがある方は、決して放置せず、まずはご相談ください。

 

0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。

 

令和 8年 6月 16日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 副院長 酒井 和也

 

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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