茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

その高血圧、放っておくと10年後が変わります ― 脳・心臓を守るために

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!

 

毎年の健康診断。結果票を受け取って、血圧の欄に「要再検査」「要医療機関受診」と書かれていた――。

 

でも、体はいたって元気。痛くもかゆくもない。仕事も忙しい。

 

まあ、また来年ちゃんとすればいいか」――そう思って、引き出しの奥にしまっていませんか。

 

当院でも、健診で血圧を指摘されながら、しばらく経ってから来られる40代・50代の患者さんが本当に多くいらっしゃいます。

 

今回は、その「放っておいた血圧」が10年後にどんな違いを生むのか、そして、いつ・どんな数字で受診すればいいのかを、分かりやすくお話しします。

 



 

なぜ高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるのか?

高血圧の一番やっかいなところ――それは、ほとんど自覚症状がないことです。

 

血圧が140を超えても、160を超えても、多くの方は「いつも通り元気」です。肩こりや頭痛を感じる方もいますが、それすら「疲れかな」で済ませてしまう。

だからこそ高血圧は、世界中で"サイレントキラー(静かな殺し屋)"と呼ばれています。

 

症状がないまま、血管は少しずつ、確実に傷んでいく。そして、ある日突然――というのが、この病気の本当の怖さなのです。

 

 

 

放っておくと、体の中で何が起きているのか?

血圧が高い状態とは、血管の壁にずっと強い圧力がかかり続けている状態です。

 

たとえるなら、古い水道のホースに、毎日強い水圧をかけ続けるようなもの。

最初は何ともなくても、年月をかけて
• 血管の壁が硬く、もろくなる(動脈硬化)

• 血管の内側に傷がつき、詰まりやすくなる

• 心臓が高い圧力に逆らって働き続け、疲れていく

こうした変化が、自覚のないまま静かに進んでいきます。

 

そして、この傷んだ血管こそが、次にお話しする"本当に怖い病気"の引き金になるのです。

 

 

 

高血圧が引き起こす、本当に怖い病気

放置した高血圧が招く代表的な病気を、正直にお伝えします。脅かすためではなく、知っていただきたいからです。

 

• くも膜下出血・脳出血
高い圧力に長くさらされた脳の血管に、コブ(脳動脈瘤)ができたり、血管がもろくなったりします。それが破れると、くも膜下出血や脳出血を起こします。前ぶれなく突然倒れることが多く、命に関わったり、重い後遺症を残したりします。

 

• 脳梗塞
動脈硬化で血管が詰まると、脳の血流が途絶え、半身のまひや言葉の障害が残ることがあります。

 

• 心筋梗塞・狭心症
心臓を養う血管(冠動脈)が傷み、詰まると、胸の激しい痛みとともに心臓の筋肉が壊れてしまいます。

 

• 心不全
高い圧力に逆らって働き続けた心臓が、少しずつ疲れ果て、全身に血液を送れなくなります。息切れやむくみが続き、生活が大きく制限されます。

 

• 慢性腎臓病
腎臓の細い血管も傷つき、機能が落ちていきます。進行すると、将来的に人工透析が必要になることもあります。

 

これらはすべて、健診の血圧をきっかけに、防げる可能性のある病気です。

 

 

 

40代・50代こそ、今が分かれ道です

「まだ若いから大丈夫」――そう思いたい気持ちは、よく分かります。

ですが、40代・50代は、血管の傷みがちょうど積み重なり始める時期です。働き盛りで、ストレスも、お酒も、塩分も、体に負担がかかりやすい年代でもあります。

 

そして大切なのは、ここで一度立ち止まれるかどうかで、10年後・20年後が大きく変わるということです。

 

今、血圧と向き合えば
• 血管へのダメージを最小限にとどめられる

• 薬を使わずに、生活改善だけで済むことも多い

• 脳・心臓・腎臓の重い病気を、未然に防げる可能性が高まる

 

働き盛りのあなたが元気でいることは、ご家族にとっても、何より大きな安心です。

 

 

 

どのくらいの数字なら、受診すべき?

一番気になるのは、ここだと思います。受診の目安を、はっきりお示しします。

• 上が140以上、または下が90以上(診察室での血圧)
これは高血圧にあたります。一度、医療機関でご相談ください。

 

• ご自宅で測って、上が135以上、または下が85以上
家庭血圧ではこれが高血圧の目安です。何日か続くようなら受診をおすすめします。

 

• 上が160以上、または下が100以上
数字が高めです。早めの受診を強くおすすめします。

 

そして数字に関わらず――健診で「要受診」「要精査」と書かれていたら、それはもう、受診のサインです。

「症状がないから」ではなく、「症状が出る前だからこそ」受診する。それが、高血圧と上手につき合う一番のコツです。

 

 

茅ヶ崎ファミリークリニックでできること

「受診したら、いきなり一生薬を飲まされるのでは」と心配される方もいますが、決してそんなことはありません。

当院では、まずあなたの血圧の状態を丁寧に確認し、一緒に方針を考えます。

 

具体的には
• 家庭での血圧の測り方・記録のしかたをお伝えします

• 塩分や生活習慣について、無理のない範囲で一緒に見直します

• 必要な場合のみ、お薬での治療をご提案します

• 一度きりでなく、かかりつけ医として継続して見守ります

 

当院は予約なしでも診療できます。健診の結果票をお持ちいただければ、それを見ながらお話しできますので、ぜひ一緒にお持ちください。

 

まとめ

健診で見つかる高血圧は、放っておくと10年後の体を、確実に変えてしまいます。

• 高血圧は自覚症状がないまま、血管を静かに傷めていく

• 放置すると、くも膜下出血・脳梗塞・心筋梗塞・心不全・腎臓病につながる

• 40代・50代の今こそ、その流れを止められる分かれ道

• 健診で「要受診」と書かれたら、それが受診のサイン

 

「まだ大丈夫」が、一番危ない。でも、今動けば、まだ十分に間に合います。

健診で血圧を指摘された方、ご自宅の血圧が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、これからの10年を守っていきましょう。

 

0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。

 

令和 8年 6月 23日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 副院長 酒井 和也

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/