こんにちは!
茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、副院長の酒井です!
職場の健診、特定健診、市の健診――。
この時期、たくさんの方が健診の結果を受け取られたのではないでしょうか。
ですが、その結果、どうされていますか?
封筒を開けて、数字をさっと眺めて、そのまま引き出しの奥へ。
――そんな方が、実はとても多いのです。
今回は、「健診の結果を、その後どう活かすか」について、分かりやすくお話しします。
そして、健診こそが「かかりつけ医」との出会いの入り口になる、というお話です。

健診結果、実は"放置されがち"という話
日々クリニックで患者さんと向き合っていると、こんな場面によく出会います。
「去年の健診で、血糖が高いって言われてたんですけど……」
「コレステロールが引っかかってたのは覚えてるんですが、そのままで」
決して珍しいことではありません。
健診で「要精査」「要経過観察」と書かれていても、自覚症状がなければ、つい後回しになってしまう。
これは、とても自然な心理だと思います。
ですが――健診は「受けて終わり」ではなく、「結果を活かして、はじめて意味を持つもの」です。
むしろ、結果を受け取ってからが本番だと、私たちは考えています。
「要精査」「要経過観察」って、どういう意味?
健診結果には、いくつかの判定区分が書かれています。
言葉が少し難しいので、ここで整理してみましょう。
• 異常なし ―― 今回の検査では問題は見つかりませんでした
• 要経過観察 ―― すぐ治療は必要ないけれど、定期的に見ていきましょう
• 要精査(要精密検査)―― もう少し詳しく調べる必要があります
• 要治療 ―― 治療を始めたほうがよい状態です
ここで特に見落とされやすいのが、「要経過観察」です。
「治療しなくていいなら大丈夫」と受け取られがちですが、これは「今は様子を見る段階」というだけで、「放っておいてよい」という意味ではありません。
そして「要精査」は、決して「病気が確定した」という意味ではありません。
"念のため、しっかり確かめておきましょう"という、前向きなサインなのです。
放っておくと怖い、代表的なもの
健診でよく指摘され、そして放置されやすい項目には、こんなものがあります。
• 血圧が高め(高血圧)
• 血糖・HbA1cが高め(糖尿病・糖尿病予備群)
• コレステロール・中性脂肪が高め(脂質異常症)
• 肝機能の数値の異常(脂肪肝など)
これらに共通しているのは、初期にはほとんど症状が出ないということです。
痛くもかゆくもないからこそ、つい後回しになる。
けれど、静かに進んでいくのがこうした生活習慣病の特徴です。
たとえば血圧や血糖の高い状態が長く続くと、知らないうちに血管に負担がかかり、将来の心臓や脳の病気、腎臓の働きの低下につながることがあります。
早く気づけば、生活の工夫だけで十分に対応できることも多い。
だからこそ、「症状がない今」に手を打つことが、何よりの近道なのです。
健診結果を持って受診する、というひと手間
ここで私からのご提案です。
健診の結果で気になる項目があったら、その紙を持って、一度クリニックに来てみてください。
健診結果を持って受診すると、こんなメリットがあります。
• 数字の意味を、その場で説明してもらえる
• どこまで心配で、どこからは大丈夫か、線引きが分かる
• 必要なら、その場で追加の検査や専門機関への紹介ができる
• 「経過観察」の項目を、次の年まで一緒に見ていける
健診はいわば「一度きりの写真」です。
その一枚だけでは、上がってきているのか、落ち着いているのか、流れが分かりません。
かかりつけ医が間に入ることで、点だった健診が「線」になり、あなたの体の変化を継続して見ていけるようになります。
「かかりつけ医」は、健診から始められます
「かかりつけ医を持ちましょう」とよく言われますが、
「元気なのに、どのタイミングで行けばいいの?」と戸惑う方も多いと思います。
その最初のきっかけとして、健診はとても良い入り口です。
結果の相談で一度顔を合わせておけば、いざ体調を崩したとき、
「あそこに行けばいい」と思える場所ができます。
私たちが大切にしているのは、病気になってから慌てて探す関係ではなく、元気なうちから気軽に相談できる関係です。
地域のかかりつけ医として、健診の一枚をきっかけに、長いお付き合いを始めていただけたら嬉しく思います。
茅ヶ崎ファミリークリニックからのお願い
1. 健診結果は、捨てずに取っておいてください
毎年の結果を並べて見ることで、体の変化がよく分かります。受診の際は、ぜひお持ちください。
2. 「要精査」「要経過観察」で止まらないでください
症状がなくても、一度ご相談ください。大丈夫かどうかを確かめることに、大きな意味があります。
3. 予約がなくても、気軽にお越しください
当院は予約の有無にかかわらず診療しています。「ちょっと聞くだけ」でも構いません。
まとめ
健診は、受けて終わりではもったいない。
結果を活かしてこそ、本当の価値が生まれます。
• 「要経過観察」も「要精査」も、放置してよいものではない
• 生活習慣病は症状がないまま進むからこそ、早めの相談が大切
• 結果を持って受診すれば、点だった健診が「線」になる
• かかりつけ医は、健診の一枚から始められる
引き出しにしまった、あの結果の紙。
どうぞ一度、当院にお持ちください。一緒に見ていきましょう。
気になる数字がある方、何から相談すればいいか分からない方も、まずはお気軽にご相談ください。
0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。
令和 8年 7月 8日
茅ヶ崎ファミリークリニック
副院長 酒井 和也
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/