こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。
それでは今日も小児に多い疾患を徹底解説します。
熱性けいれんは、乳児や幼児の体温が急激に上昇することによって引き起こされる症状の一つです。これは一般的に、高い発熱があるときや熱中症のような状態のときに発生することがあります。熱性けいれんは、主に小児に見られることが多いですが、成人でも起こることがあります。
症状
突然の筋肉の収縮や痙攣:通常は両側の腕や脚が硬直し、振動します。
意識の喪失:痙攣が起きると、子供は通常、意識を失います。
瞳孔の拡張や顔色の変化:顔が青くなったり、顔の血管が浮き出たりすることがあります。
熱性けいれんは、一般に短期間で終わり、通常は数分以内に自然に治まります。ただし、けいれんが5分以上長く続く場合や、複数回発生する場合は、医療の専門家による評価が必要です。
けいれん時の対処法
まずは落ち着いて行動しましょう。初めての熱性けいれんであれば、5分以内にはけいれんが落ち着くことがほとんどです。ただし、嘔吐している場合は顔や体を横に向けて、吐いたものが喉に詰まらないようにしてください。顔色が悪い時は、顎を持ち上げ、気道が通りやすいようにします。余裕があれば、目の動き、振るえ方、振るえる時間、タイミングなどを記録する様にしてください。窒息が一番危険ですので、口の中にタオルを入れたり、割り箸などを歯の間に挟んだりすることはしない様にしてください。
受診のタイミングと方法
前述しましたように、5分以上けいれんが止まらない場合や、けいれんを繰り返してしまう場合は、救急車を呼んでください。痙攣後に意識がはっきりあっていつもの様子に戻るようであれば、救急車を呼ばずに医療機関を受診してください。
予防
熱性けいれんを予防するためには、高熱を引き起こす状態に注意し、適切な対策を取ることが重要です。例えば、暑い環境での適切な水分補給や、体温を下げるための冷却措置を行うことが挙げられます。また、高熱があるときには安全な場所にいることが重要であり、けいれんが起きた場合には周囲の安全を確保するよう心がけましょう。
熱性けいれんは、一般に短期間で終わり、通常は数分以内に自然に治まります。ただし、けいれんが5分以上長く続く場合や、複数回発生する場合は、医療の専門家による評価が必要です。
それでは今日はこの辺まで。これら症状にピンとくる方、当院にてお気軽にご相談下さい。予約なしでも結構です。発熱ある場合は、受付にお申し出下さい。
令和6年3月29日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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