こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。
小児に多い感染症解説、今日もテンポよくまいりますね。6日目の今日はヘルパンギーナです。
ヘルパンギーナは、口やのどの粘膜に発生する感染症であり、一般的にはウイルスによって引き起こされます。この病気は通常、夏から秋にかけて流行しやすく、主に小さな子どもたちに影響を及ぼします。ヘルパンギーナ感染症の主な原因は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスです。これらのウイルスは、感染した人や物体から口や鼻を介して体内に侵入し、感染を引き起こします。
症状
ヘルパンギーナ感染症の症状は、次のようなものがあります:
発熱: 発熱があり、高い場合もあります。
喉の痛み: のどの痛みや不快感があります。
食欲不振: のどの痛みや不快感のため、食べることが難しくなることがあります。
口内炎: 口の中に赤い発疹や小さな水疱ができることがあります。
嘔吐や下痢: 一部の患者では、消化器症状が見られることがあります。
治療
ヘルパンギーナ感染症の治療には、通常以下のような対処法が含まれます:
症状の緩和: 熱を下げるための解熱剤や、のどの痛みを和らげるための鎮痛剤を処方されることがあります。
水分摂取: 水分を十分に摂ることが重要です。口内の炎症や喉の痛みがあるため、飲み物や食事をとることが難しい場合は、水分補給が特に重要です。
休養: 充分な休息をとることで、免疫系がウイルスと戦うのを助けます。
感染の拡大を防ぐ: 患者は家庭内や共同体で他の人と接触しないようにし、感染の拡大を防ぐために適切な手洗いや衛生手順を実践することが重要です。
予防
ヘルパンギーナ感染症の予防には、次のような対策が有効です:
手洗い: 定期的かつ適切な手洗いを行うことで、ウイルスの感染を防ぎます。
接触の制限: 感染者との密接な接触を避けることが重要です。
清潔な環境の維持: 家庭や共同体の環境を清潔に保つことが感染拡大のリスクを低減します。
ヘルパンギーナ感染症は通常、自然に回復することが多いですが、症状が重篤である場合や合併症が発生した場合は、医師に相談することが重要です。
大人のヘルパンギーナの症状は、子ども同様で、「高熱」「口の中の水疱・口内炎」です。しかし、症状が強く出る、り患期間が長い、など、子どもと比べて重症化する傾向がつよいようです。また、大人の感染のほとんどが、先に感染した子どもからの二次感染です。お子さんがヘルパンギーナの診断を受けた場合には、マスク着用の上、うがい手洗いを徹底し、タオル類・食器類の共用は避けることが重要です。
それでは今日はこの辺まで。これら症状にピンとくる方、お子様、ご自身の年齢に関係なく、当院にてご相談下さい。予約なしでも結構です。発熱ある場合は、受付にお申し出下さい。
令和6年3月24日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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