茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

おねしょ、夜尿症についてのリアル解説:茅ヶ崎ファミリークリニックです

こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。

 

それでは今日も小児に多い疾患を徹底解説します。

 

いや、今回に関しては疾患と言ってしまってはいけないですね。あくまでも子どもたちによくあること、一つの現象として考えましょう。おねしょ(夜尿症)についてです。

 

よく、おねしょは大器晩成の証拠、坂本龍馬もアインシュタインも15歳くらいまでおねしょをしてたと言われていますが、実際どうなんでしょう。

 

でも、夜尿症になるお子さんを何人も見ていて思うことは、繊細で聡明な子が普段以上にストレスを感じてしまうと起きやすいと思います。だから、お母さんたちにもそのようなお子さんの特徴をよく見てあげて、優しく接してもらえたらと思います。それでは、夜尿症の解説をします。

 

夜尿症は、特に夜間に尿のコントロールができない状態を指します。この問題は主に子どもに見られ、5歳未満の子どもに最も一般的ですが、場合によっては青年期や成人期にまで続くことがあります。夜尿症には大きく分けて2種類があります。それは、原発性夜尿症と続発性夜尿症です。

 

原発性夜尿症
原発性夜尿症は、子どもが生まれてから一度も長期間夜間に尿をコントロールしたことがない状態を指します。これは、膀胱の容量が小さい、深い睡眠から起きるのが難しい、または夜間の尿生成量が多いなど、さまざまな原因によることがあります。

 

続発性夜尿症
続発性夜尿症は、子どもが以前には夜間の尿失禁をコントロールできていたにも関わらず、再び尿失禁を起こすようになった状態を指します。これはしばしば、ストレス、感情的な問題、尿路感染症、または糖尿病などの健康問題が原因で起こります。

 

夜尿症の治療
夜尿症の治療方法は原因によって異なりますが、一般的には以下の方法が含まれます:

行動療法: 尿のコントロールを改善するために、特定の飲料の摂取を制限したり、定期的にトイレに行く習慣を身につけたりします。
アラーム装置: 尿が出始めたときにアラームで子どもを起こし、トイレに行くことで尿のコントロールを学ぶ方法です。
薬物療法: 一部の場合には、尿の生成を減らしたり、膀胱の容量を増やしたりする薬が処方されることがあります。抗利尿ホルモンなどにかんする治療です。

 

まずは、治療を開始する前に、専門の医師に相談し、適切な診断と治療計画の提案を受けることが重要です。夜尿症は多くの子どもたちにとって自然に改善されることもありますが、心理的な支援と適切な治療が成功の鍵となります。

 それでは今日はこの辺まで。これら症状にピンとくる方、当院にてお気軽にご相談下さい。予約なしでも結構です。お気軽にお越しください。

 

令和6年4月9日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
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