こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。
小児に多い感染症解説、8日目の今日は手足口病です。
手足口病は、主に幼児や小児に見られるウイルス性の感染症です。患者のほとんどは小児で、5歳未満の小児が80%を占めますが、まれに大人にも感染します。
主な原因としては、主にエンテロウイルスによって引き起こされます。このウイルスは、感染性のある唾液、糞便、または口や鼻から放出される分泌物を介して伝播します。
手足口病の主な症状には、以下のようなものがあります:
発熱:通常は38℃以上の発熱がみられます。
口内炎:口の中に赤い発疹や水ぶくれができ、口の中が痛くなります。
手や足の発疹:手のひらや足の裏、指やつま先に赤い発疹が現れることがあります。
その他の症状:食欲不振、喉の痛み、全身のだるさなどが起こることがあります。
手足口病は通常、軽症で自然に治癒することが多いですが、重症化する場合もあります。特に合併症として、脳炎や髄膜炎が発生することがありますが、これらは稀なケースです。
感染拡大を防ぐためには、以下のような対策が有効です:
手洗いと衛生: こまめな手洗いと、感染を広げないようにするための適切な衛生習慣が重要です。
感染者との接触の制限: 感染している子供や家族との密接な接触を避けることが大切です。
公共の場への出席を控える: 学校や保育園などの公共の場には、感染が広がりやすいため、感染拡大時には自宅待機が勧められることがあります。
手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。手足口病の治療は、症状の緩和や合併症の管理が主な治療目標です。症状が軽い場合には、痛みを和らげるための痛み止めや解熱剤が処方されることがあります。重症化した場合には、入院が必要な場合もあります。
手足口病に感染した場合、一般的には数日から1週間程度で症状が改善し、感染は自然に治癒します。ただし、感染拡大を防ぐためにも、適切な対処と予防が重要です。
それでは今日はこの辺まで。これら症状にピンとくる方、0歳から150歳まで、当院にてお気軽にご相談下さい。予約なしでも結構です。発熱ある場合は、受付にお申し出下さい。
令和6年3月26日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/