こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。
小児に多い感染症解説、今日もテンポよくまいりますね。7日目の今日はインフルエンザです。
インフルエンザは前回、開院前の2月8日の当ブログでも取り上げました。
案の定、あれから1か月半、3月のプレオープンでも発熱外来でインフルB陽性の患者様は非常に多い現状です。また、インフルエンザは家族内感染がコロナ以上に目立ちまして、うちが内科・小児科のファミリークリニックである強みはここにもあると確信できました。もし、小児科医院でお子様だけがインフルと診断された場合、お父さんお母さんはその後に内科を受診されるのかな?と不思議になりました。本当にどうされているのでしょうか?
さて、インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であり、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」です。 流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われております。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病であるといえるでしょう。感染すると、高熱、咳、のどの痛み、全身の倦怠感などの症状が現れます。特に高齢者や幼児、基礎疾患を持つ人では重症化しやすいため、注意が必要です。
インフルエンザウイルスの種類
季節性インフルエンザを引き起こすウイルスには、主にA型、B型、C型があります。A型とB型は流行を引き起こす主な原因で、ワクチンによる予防が推奨されています。C型は比較的軽症で流行を引き起こすことは少ないです。
流行の特徴
地域性: 地域によって流行する時期が異なります。例えば、北半球では一般的に11月から4月にかけて流行し、南半球では5月から10月にかけて流行します。
予測とワクチン: 毎年、WHO(世界保健機関)は流行が予想されるインフルエンザウイルスの株を分析し、その年のワクチンの組成を決定します。
変異: インフルエンザウイルスは変異しやすいため、毎年ワクチンを更新する必要があります。
予防と治療
ワクチン: 最も効果的な予防策は、季節性インフルエンザワクチンの接種です。毎年の接種が推奨されています。
手洗い: 定期的な手洗いやアルコールによる手指消毒も予防に効果的です。
抗ウイルス薬: 感染した場合、医師の指示のもと抗ウイルス薬が処方されることがあります。早期に治療を開始することで症状の軽減や回復の早期化が期待できます。
インフルエンザは感染力が強く、人から人へと容易に広がります。そのため、予防接種の他にも、咳エチケットの実践やマスクの着用、人混みを避けるなどの対策を取ることが重要です。毎年の流行に備え、予防と早期治療に努めることが大切です。
それでは今日はこの辺まで。これら症状にピンとくる方、0歳から150歳まで、当院にてお気軽にご相談下さい。予約なしでも結構です。発熱ある場合は、受付にお申し出下さい。
令和6年3月25日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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