こんにちは。茅ヶ崎市、鉄砲通りの茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。
皆さんは、タイパという言葉をご存知でしょうか。最近、若者たちの間で流行しているらしく、恐ろしく時短したい若者たちのこだわり、「タイムパフォーマンス」の略語とのことです。
僕も今日の朝、民放テレビのニュースでその言葉を知ったばかりですが、若者たちの間で、動画配信サービスで映画を1.5倍速で観たり、メイク落としと洗顔が一つになっている化粧水を使ったり、とにかく時間を節約することが一つのブームになっているとのことでした。
カラオケでそれぞれの曲を一番だけ歌って、次の曲に回してしまうことも若者たちで流行しているとのことでしたが、これだけは僕の学生時代、うん十年前の昔からありました。なかには器用にAメロ、Bメロは早送りでサビだけ歌う友人もいました。
考えてみれば、「タイパ」と新しい言葉で考えず、「時間効率」と日本語にしてしまえば、この意識は私たちの中で昔からある普通の感覚であると気づきます。
それが若い人たちの間で改めて広がり、趣味の多様化と、ネットをはじめとした主に動画コンテンツの供給過多、それにコロナ禍も影響して様々な行動変容を若者たちに起こしているというのがブームの本質のようです。
タイパで動画を見ることも、人によって行き過ぎると、映画館で映画を「通常の速度」で観ることに苦痛を感じてしまうという、逆転現象も起きているようです。なにごともホドホドが大事ですね。
一方で、あるビジネス誌の記事によると、企業のマーケティング戦略ではこの若者たちの「タイパ」意識に早くから目をつけており、例えば、ちょこっとだけジムに通うChocoザップや、前回の当院のブログでも触れたヤクルト1000も、一本で十分な乳酸菌をという意味ではタイパ商品のようです。ほかにもキッコーマンの時短調理、うちのごはんシリーズや、YoutubeやTiktokのショート動画の流行などもある意味でタイパ意識を焦点にした企業努力のたまものなのかもしれません。
さて、この現象を絶賛開院準備中のわがクリニックに当てはめて考えてみようと思います。当たり前ですが、クリニックに来てくださる患者の皆さまも、限られた時間の中でタイムパフォーマンスを判断したうえで、茅ヶ崎ファミリークリニックを選び、受診をしてくださる訳です。この当たり前のこと、皆さまの貴重な時間というのを、従業員全体で最大限に意識し、その時間を活かせる診療を心がけたいと思います。
考えてみれば、僕の医者経験の中で、大病院や大学病院で、とにかく患者さんに待たせる診療をしていたという反省があります。過去には、予約がある患者さんであっても、2時間以上お待たせしたことが有りました。
茅ヶ崎ファミリークリニックは、小規模ですが、すべての診療、検査等におきまして、小回りだけは利く体制を現在作っております。
以前にお話ししたように、専門医院には勝てない当院の皮膚科診療ですが、一般的な皮膚科診療に対してはすぐに判断をし、適切な処方を行うなどして、タイパだけは絶対に負けたくないと思います。なぜなら、僕も患者側として皮膚科のクリニックの待ち時間は異常に長いと過去に感じたことが多々あるからです。患者さんによっては、混雑を回避するために、皮膚科医院の前に折り畳みの椅子を持参で開院待ちをしている方もおられるくらいです。
重大な病気が絡んでいるのであれば、数時間の待ち時間であっても、それこそタイパで納得するかもしれませんが、さんざん待った挙句の2分診療で蕁麻疹やあせもの診断では、決してタイパがいいとは言えませんね。
このようなことが起きないように、茅ヶ崎ファミリークリニックでは患者様の貴重な時間を無駄にしない、徹底してタイパ重視の診療と待ち時間の短縮を全力で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
令和6年2月15日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
https://chiga-fami.clinic/