茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

開業医の始まりは、勤務医の終わりだったりします。思い出の患者さん回顧録。

こんにちは。茅ヶ崎市、鉄砲道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。

 

当院は3月プレオープンですので、開業医としての僕の人生は始まったばかりです。

 

僭越ながら、見方を変えると、今まで十五年以上の勤務医としての僕の人生が終わるということでして。印象に残っている患者さんのことを今、走馬灯のように思い返したりしています。

 

Nさんとの出会いは丁度1年ほど前でした。伊勢原の病院で肺炎にかかったNさんと、はじめてお目にかかったのは救急外来のことでした。

 

通常の問診で、海外への渡航歴や、温泉に最近行っていないか(レジオネラ感染を疑い)などの僕からの質問に対して、Nさんの奥様が、「最近、主人は北海道に旅行に行き、グライダーに乗りまくっていたんです。気圧の変化で肺がおかしくなったのかしら?」と。

 

なんて夢のような話ではないでしょうか。日頃の病院での当直や外来、救急当番に忙殺されていた僕の人生からは、「北海道にグライダーに乗りに行って、肺炎になったかもしれない」とは、うらやましい限りでした。

 

Nさんの病歴聴取が一服の清涼剤のようにさわやかに心に残りました。

 

そんなNさんがその日から肺炎で入院され、主治医として、退院直前にNさんと雑談をした時のことです。Nさんの以前の職歴から、僕も何の気なしに、「僕の一番好きな車はジムニーです。アメリカでもジムニーに乗っていました。」と話しました。

 


その瞬間、Nさんの顔色が一瞬で変わり、

「僕もジムニー好きで何台も持っています。」

「ちょうど今、ジムニーの本を出したところなので一部差し上げます。」

とのこと・・

 

ジムニー大好きな僕にとっては運命的な出会いというか、なんとNさんは日本のジムニーマニアの第一人者、ミスタージムニー、いや、むしろ一時期はスズキ自動車でジムニーを開発しているほうの人だったのです。

 

こんな運命的な患者さんとの出会いがあり、正直、あれから僕もジムニー納車の夢を何度も見ましたが、実際にはジムニーを買えていません。そもそも、ジムニーは人気で納車待ちが3年とかで大変ですし。完全に趣味の車を買うには家族からの視線が気になりまして…。笑

 

それでも、開業医として、お気に入りの患者さんとして、Nさんをこれからも主治医として外来で診ていきたいと、その時点では勤務医ながら、こっそり茅ヶ崎ファミリークリニックにお誘いいたしました。

 

Nさんから頂いた、ジムニーに関するご著書は待合室に誰でも読めるように置いてあります。

 

 

 

みなさんもぜひ、その待合室の本を見て、ジムニーの魅力に触れてみてください。海があって、川があって、山があって、サーフィンのメッカで、道が細くて・・・こんな茅ヶ崎にこそ、ジムニーはピッタリの車かもしれないと思っています。

 

 

 

令和6年3月4日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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