茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

茅ヶ崎で考える、今年の花粉症事情

こんにちは。茅ヶ崎市、鉄砲どおりの茅ヶ崎ファミリークリニック、院長です。

 

ことしもやってきました、そうです、花粉症の季節です。

 

今年の都内での花粉の飛散がはじまるのは2/8~2/12ごろと東京都花粉症対策検討委員会で予測されているので、過去十年の平均である本日(2/15~16)よりも今年は少しはやく皆さまは花粉に悩まされているかもしれません。花粉の量は例年通りとされています。

 

日本では、アレルギー性鼻炎は年々増加してきています。最新の調査では約2人に1人がなんらかの鼻炎を持っていると報告されております。そのなかでも花粉症の増加率は特に年を追うごとに高くなっています。一説によると、日本での花粉症の有病率は42.5%と言われています。

 

花粉症はどのように症状が生じるのでしょうか。改めて解説してみます。花粉が鼻の中に入ると、異物ですからその花粉の抗体がつくられます。その抗体が肥満細胞を刺激し、肥満細胞がヒスタミン、ロイコトリエン、PAF(platelet-activating factor)などのいくつかの化学物質を放出します。そしてその科学物質が鼻の中の神経や血管に作用して、くしゃみや涙目、鼻水、鼻つまりなどの症状を引き起こすのです。

 

これだけ一般的な病気ですから、製薬会社はこぞってこの化学物質、とくに「ヒスタミンを抑えるくすり」をいままで開発してきました。なかでも第1世代の抗ヒスタミン薬は、眠気と口の渇きという副作用が深刻でした。いまでは、眠気のほとんど出ない第2世代の抗ヒスタミン薬が主流となっています。ただし、鼻つまりなどの症状が強い方に関しては、先ほど挙げたロイコトリエンの拮抗薬が効きますので、この辺の症状に関する問診も重要になってきます。場合によっては、漢方薬点鼻薬、点眼薬、吸入薬もこれらに加わることもあります。幸いにも、これだけ一般的な病気である花粉症、様々な治療があります。まかせてください。

 

ここまで書いていて、まじめすぎて何の面白みもないブログになってしまっていると気づきました。たまにはこういうお勉強的なノリもありかと思いましたが、これではChat GPTに負けてしまいます。かと言って、あせって面白いことを考えても浮かばないもので・・・・。

 

それでは、興味深い話題ということで、花粉症と交差反応について考えてみたいと思います。スギ花粉にアレルギーを持つ人は、トマトにも反応してしまうことが多く有るようです。これを交差反応とよび、スギ花粉とトマトのたんぱく質の構造上、似ている部分があるからでしょうか。同時に、海外に多い白樺の花粉にアレルギーを持つ人は、リンゴと桃に交差反応が見られるようです。Newsweekによると、現在、ドイツでは、このリンゴアレルギーの人でも安全に食べられるリンゴを開発しているようです。

 

ただし、この新しいリンゴを開発するということが言葉以上に大変に難しく、A種とB種のリンゴを掛け合わせるというよくある交配法での品種改良では、アレルゲンとなるたんぱく質の種類はむしろ倍増してしまうそうです。これ、じゃあどうするんだい?って不思議になりますよね。答えは実は逆転の発想でして、原始的なリンゴを復活させると、意外とアレルゲンは少ないことに気づいたとのこと。品種改良ではなく、むしろ今のリンゴを改良前に退化させるとは。

本当に科学とは興味深いものです。

そういえば、昨日の民放テレビのニュースで、明治時代に特産だった渋谷茶を復活させるという伊藤園の農業技術者の方の特集がありました。なんでも、明治時代の始め、今の渋谷スクランブル交差点の周囲には、大小30余りのお茶畑に囲まれていたとのこと。そして、東海道線が開通したことで、静岡茶が大量に東京に流入してお茶の価格が下がったのと、渋谷の都市開発により、渋谷の茶畑は消滅し、渋谷のお茶は絶滅したと思われていたとのこと・・・・。

 

もちろん今の渋谷スクランブルの周辺には茶畑だった面影もないですが、この渋谷茶の残存する木を渋谷区松濤の公園でたまたまある人が発見し、このお茶を復刻するためにその苗木を現在では100本程度、将来の販売に向けて伊藤園が静岡で栽培しているそうです。そして気になるそのお味ですが、「渋谷のわりにはまったく渋みはなく、むしろあっさりとして飲みやすい。」とのこと。うーん、せっかくタイタニック引き揚げ級のロマン溢れるストーリーなのだから、そこは多少渋いと言ったほうが物語としてのおさまりが良かったんじゃないかな~と少しモヤモヤするニュースでした。

 

茅ヶ崎ファミリークリニックでは、皆様の症状をしっかり把握し、花粉症の嫌なモヤモヤを改善するべく、花粉症治療にも全力で適切な処方を行ってまいります。

 

どうぞお気軽にご相談ください。

 

令和6年2月16日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
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