茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

1型糖尿病と2型糖尿病の違いとは?〜それぞれの特徴と正しい理解〜

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長の石井です!

 

昨日のブログを書きながら、糖尿病の病型について解説がもっと必要だと気づきました。

 

今回は糖尿病の病型の中でも、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」について、少し詳しく、でもできるだけ分かりやすくご説明いたします。

 

 



 

1型糖尿病とは

 

特徴

 

1型糖尿病は、インスリンが全く(またはほとんど)作られなくなってしまうタイプの糖尿病です。

 

•発症は子どもから若年成人に多いですが、最近では大人になってから発症する「SPIDDM(緩徐進行1型糖尿病)」もあります。

 

発症が急激で、喉の渇き、頻尿、急激な体重減少、倦怠感などが突然あらわれることが多いです。

 

 

原因

•主に自己免疫反応が原因とされています。

•自分の免疫が、誤って膵臓のインスリンを作る細胞(β細胞)を攻撃して破壊してしまうのです。

•遺伝的な素因に加え、ウイルス感染などの環境因子が関与すると考えられています。

 

治療

•体内でインスリンが作れないため、生涯にわたってインスリン注射が必要になります。

•食事療法や血糖自己測定(SMBG)も非常に大切です。

•最近ではインスリンポンプや持続血糖モニター(CGM)の利用も進んでおり、生活の質(QOL)を保ちつつ血糖管理することが可能になっています。

 

 

 

 2型糖尿病とは

 

特徴

 

2型糖尿病は、インスリンは出ているが、効きが悪くなっている(インスリン抵抗性)状態です。

•日本では糖尿病の約90〜95%がこのタイプ。

•多くは中高年以降に発症しますが、最近では食生活の変化や運動不足により、若い方や子どもにも増加しています。

 

原因

生活習慣の乱れ(過食・運動不足)

肥満(特に内臓脂肪型)

遺伝的な体質(家族歴)

•長年にわたるインスリン分泌の疲弊 など

 

治療

生活習慣の改善が基本です。

•食事療法:バランスの良い食事、摂取カロリーの調整、GI値を意識した内容など。

•運動療法:ウォーキングや軽い筋トレなど、継続できるものが効果的。

•必要に応じて内服薬やインスリン治療も併用されます。

•初期段階では症状が乏しいため、健康診断での早期発見が重要です。

 

 

 

比較項目

1型糖尿病

2型糖尿病

主な原因

自己免疫

生活習慣・遺伝

年齢層

子ども~若年成人(最近は中高年にも)

中高年(若年化も)

インスリン分泌

ほとんどゼロ

分泌されるが効きにくい

発症の仕方

急激

徐々に進行、無症状も多い

治療の基本

インスリン注射が必須

生活習慣の改善+薬

予防の可能性

難しい(予防法は未確立)

予防可能(生活習慣の見直し)

 

 

まとめ

 

糖尿病はどちらのタイプも、「一生付き合う病気」ではありますが、「一生我慢の病気」ではありません

 

特に近年は、治療の選択肢も増え、日常生活を無理なく送ることができるようになってきました。大切なのは、自分の体をよく知り、正しい知識を持って、前向きに向き合うことです。

 

茅ヶ崎ファミリークリニックでは、糖尿病の早期診断・治療はもちろん、各専門職と連携した生活指導や継続的サポートも行っております。

 

 

気になる症状がある方、健診で血糖値が高めと言われた方は、当院までお気軽にご相談ください。

 

 

0歳から150歳まで、

予約なしでもみんなが笑顔になる、

茅ヶ崎ファミリークリニックです。

 

お、お気軽にどうぞ!!

 

令和7年5月15日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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