間食と血糖値の「8つのルール」
当院では、糖尿病の患者様が非常に多く、ふだんは、「間食については、大きな高血糖の山を増やしてしまうので、なるべく控えてください。」とご説明をさせていただいております。
ただし、これはあくまでも一般論であり、間食が本当にだめかと言えば、中には良い習慣であることも多いのが現状です。よくよく患者様のお話を聞いてみると、止める必要のない間食であったという経験も多くあります。
今回は、糖尿病や血糖値が気になる方のために、「間食」と上手に付き合うための8つのルールをご紹介します。
実は、間食の工夫次第で血糖値のコントロールがしやすくなることもあるんです。
ルール1 空腹を我慢しすぎない
お腹が空きすぎると、次の食事でドカ食いになりがち。
少量の間食で血糖値の急上昇を防げます。
ポイント:空腹時間を6時間以上空けないのが理想です。
ルール2 間食は“低GI”を選ぶ
GI(グリセミック・インデックス)が低い食品は、血糖値の上昇がゆるやか。
おすすめはナッツ類、チーズ、ヨーグルト(無糖)など。
甘い菓子パンやスナック菓子は急上昇のもと。
ルール3 量は“100kcal以内”が目安
間食はエネルギーの“プチ補給”。
食べすぎると1日のカロリーオーバーに。
例:くるみ5粒、チーズ1個、ゆで卵1個 など
ルール4 甘いものが欲しいときは“時間帯”に注意
甘いものをどうしても食べたいときは、午前〜午後3時までに。
夜の間食は血糖値が上がりやすく、脂肪にもなりやすいです。
ルール5 “噛む食品”を選ぶ
噛むことで満足感が得られ、血糖値の急上昇も防げます。
ナッツやスティック野菜など、咀嚼が必要な食品を意識して。
ルール6 飲み物にも注意
甘いコーヒー飲料やジュースは、“飲む砂糖”。
見た目以上に血糖値を上げやすいので、無糖の飲み物を選びましょう。
ルール7 食事の補助と考える
間食は“楽しみ”ではなく、“血糖値安定のための工夫”と考えましょう。
栄養が足りないと感じたときに、たんぱく質や食物繊維を補える間食が◎
ルール8 自分の血糖値の変化を知る
同じ食品でも、血糖値の上がり方は人によって違います。
時には血糖値の自己測定で、自分の体の反応をチェックしてみましょう。
まとめ
間食は、「悪者」ではなく、上手に使えば血糖値管理の“味方”にもなります。
我慢しすぎず、でも選び方をちょっと工夫することがポイントです。
気になる方は、当院まで、お気軽にご相談ください。
それでは!
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茅ヶ崎ファミリークリニックです。
お気軽にどうぞ。
令和7年5月31日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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