茅ヶ崎ファミリークリニック日記

茅ヶ崎てっぽう道の町医者の思うこと。

糖尿病と骨粗鬆症・骨折の意外な関係とは? 「茅ヶ崎医師が解説」

こんにちは!

茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長の石井です!

 

今回は、あまり知られていない「糖尿病と骨の健康」の関係についてお話しします。

 

実は骨にも影響する「糖尿病」

 

糖尿病というと「血糖値」や「合併症(網膜症、腎症、神経障害など)」が思い浮かぶかもしれませんが、実は“骨”にも影響を与える病気だということをご存じでしょうか?

 

 

最近の研究で、糖尿病の方は骨折のリスクが高まることが明らかになっています。

 

 

 

 

なぜ糖尿病で骨折しやすくなるの?

 

1.骨の質が低下する

•骨密度(骨の量)が正常でも、骨の質(強さ・しなやかさ)が低下してしまうことがあります。特に2型糖尿病ではこの傾向が強く、見かけ上は骨密度が保たれていても骨がもろくなっているのです。

2.AGEs(終末糖化産物)の蓄積

•血糖値が高い状態が続くと、AGEsという老化物質が骨の中にもたまり、破骨細胞に作用し、骨のしなやかさが失われてしまいます

 

3.転倒リスクの増加

•糖尿病による神経障害(足のしびれなど)や視力低下があると、転倒しやすくなります。その結果、骨折の危険性が高まります。

 

 

骨粗鬆症と糖尿病の“ダブルリスク”

 

高齢者では骨密度が減っていく「骨粗鬆症」が進行しやすくなります。そこに糖尿病が加わると、骨が弱くなる+転倒しやすいというダブルのリスクで、**特に「大腿骨の骨折」や「背骨の圧迫骨折」**が起こりやすくなります。

 

これらの骨折は、寝たきりや生活の質の低下につながることが多く、予防がとても大切です。

 

 

 

骨の健康を守るためにできること

 

定期的な骨密度検査(特に糖尿病のある方は早めに)

  •血糖コントロールの改善

    •バランスの良い食事と適度な運動

      •ビタミンDやカルシウムの摂取

 

  •転倒予防のための足元の安全対策・運動療法

 

 

 

まとめ

 

糖尿病は「骨折しやすい病気」でもあります。骨折を防ぐことで、元気な生活を長く続けられます。

 

当院では、糖尿病や骨粗鬆症の診断・治療も行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。それでは・・

 

 

0歳から150歳まで、

予約なしでもみんなが笑顔になる、

茅ヶ崎ファミリークリニックです。

 

お気軽にどうぞ。

 

令和7年5月22日

茅ヶ崎ファミリークリニック

 院長 石井 尚

 

茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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