こんにちは。茅ヶ崎市、てっぽう道の茅ヶ崎ファミリークリニック、院長の石井です。
今日は「糖尿病と睡眠の関係」についてお話ししてみたいと思います。
一見すると関係なさそうに思えるかもしれませんが、実はとても深いつながりがあるんです。
糖尿病があると、なかなかぐっすり眠れないことも
糖尿病をお持ちの方から、「夜中に何度もトイレに起きてしまう」「寝つきが悪くなった」など、睡眠に関するお悩みを伺うことがあります。
血糖値が高くなると、体は余分な糖を尿として排出しようとするため、夜間の頻尿が増えることがあります。また、「血糖値は大丈夫かな…」「合併症が進んでいないかな…」という不安も、知らず知らずのうちに眠りに影響していることがあるんですね。
こうした睡眠の乱れが続くと、日中の疲れや集中力の低下、気分の落ち込みにもつながり、生活の質が下がってしまいます。
実は…眠れないことで血糖値も悪化する?
さらに注目したいのが、睡眠不足や質の悪い睡眠が、血糖コントロールに悪影響を与えるということです。
睡眠が足りていないと、体内のホルモンバランスが崩れ、インスリンの働きが弱くなってしまうのです。その結果、血糖値が上がりやすくなり、糖尿病が悪化してしまうことも。
つまり、糖尿病と睡眠はお互いに影響し合っていて、片方が崩れるともう片方も悪くなるという「悪循環」に陥ってしまう可能性があります。
糖尿病に肥満がある方は、「いびき」に注意
特に注意していただきたいのが、糖尿病に肥満を合併している方です。
こうした方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気が隠れていることが多いです。これは、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気で、本人は気づかなくても、周りの方から「いびきが大きい」「寝ているとき息が止まってる」と言われることがあります。
無呼吸があると、ぐっすり眠れないばかりか、血圧や血糖にも悪影響を及ぼします。
「いびきがひどい」「日中すごく眠くなる」などの症状がある方は、一度検査をおすすめします。
はい、睡眠を整えるために、できることから始めましょう
睡眠の質を上げるために、今日からできることもいくつかあります。
•寝る時間と起きる時間を毎日なるべく同じにする
•寝る前はスマホやテレビを控えめに
•寝る直前のカフェインやお酒は避ける
•軽い運動を日中に取り入れる(無理のない範囲でOK ウォーキングがBest)
•寝室の温度や明るさを整える
また、眠れない状態が続くようであれば、どうぞお気軽にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群に関しては、当院では診断から検査、、CPAPの貸し出しまで一貫して行っており、多くの患者様に利用いただいております。
血糖値の管理と同じくらい、「眠りの質」も大切にすることが、糖尿病とうまく付き合っていくポイントです。
何か気になることがあれば、いつでも茅ヶ崎ファミリークリニックまでご相談くださいね。
それでは、季節の変わり目、体調気をつけてください。なにかあれば、0歳から150歳まで、予約なしでもみんなが笑顔になる、茅ヶ崎ファミリークリニックです。お気軽にどうぞ。
令和 7年4月10日
茅ヶ崎ファミリークリニック
院長 石井 尚
茅ヶ崎ファミリークリニック(内科・小児科・皮膚科)
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目1−21
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